肥満と体臭の関係は・・・肥満とは太っていること?

肥満とは太っている状態の事です。太っていること、肥満そ のものは病気ではありません。また肥満であるのかそうではないのかは体脂肪の量によります。体重が重いからと言って一概に肥満と安易に定義づける事は出 来ません。では肥満とは体脂肪の量が多いという事になります。体脂肪の量は体重における脂肪の割合を指しており体脂肪率として算出する事が出来ます。

日本人では理想的な体脂肪率が男性で15~20%以上、女性で20~28%と言われており、男性では25%以上、女性では30%以上を肥満と 言われています。体脂肪率は一つの基準となりますが摂取する食事や水分の量、発汗によって日によって多少のばらつきが出ます。正確な数値の把握は難しい 面も有りますが、一つの参考値、目安として理解しておく事が健康を維持していくためには望ましいと考えます。

体脂肪の役割は私たちの健康を維持していくために重要な役割を持っております。生活をしていく中で自然に呼吸をしたり体温調節を行ったり、内 臓などの臓器を機能させる為のエネルギーが必要になります。

それは私たちが毎日摂取している食べ物から糖分や脂肪をエネルギー源としています。 体に取り込むエネルギーと消費するエネルギーが同じであれば 太る事も痩せる事もありません。しかしながら体に取り込むエネルギーが消費する エネルギーよりも多い時に、この余ったエネルギーは脂肪として体に貯め込まれます。

これは食事が出来ない時(エネルギーの摂取が出来ない時)の為にエネ ルギーを体脂肪の中に取っておく、貯め込むことになります。これが習慣的になり継続的になる、生活習慣となることが原因で太り、肥満になってしまいます 。

運動不足による肥満

肥満になる要因の一つは上述のように、摂取するエネルギーが消費するエネルギーが継続的に続く事で体脂肪として貯め込まれる 事が起因しています。消費するエネルギー、つまり体を動かすことにより消費されるエネルギーの消費が少ない為に起こっているという事です。単純に運動が 不足している事で肥満体型になりやくなっています。

現代は便利なものが都の中にたくさんあります。どこかへ買い物に出かけるには車も有りますし、電車に乗る事もあります。街中にはエレベータや エスカレータなど人の行動の補助の為に設備が整っています。そして利用する側からすると一度、便利なものを経験してしまうとこれが経験値として記憶され 、不便な方を選択せずに、楽で便利で時間も短縮できる方を選択しがちです。それはある意味間違いではありませんし、提供されている側からするとサービス として提供して下さっており利用しない手は有りません。

しかしながら、そのサービスを利用する事で人間の基本的な行動での「歩く」と言うことそのものが機会として減少していると言えます。自分にと って楽な事が普通となり、時間の経過とともに運動不足となりがちです。その結果、余った消費エネルギーが体脂肪へ蓄積されることで太ってしまう事になり ます。

世の中にはフィットネスクラブやジムなど運動を行うサービスや施設が多種多様に有り、体を動かして汗を流す施設が増えています。現代人の多く は便利な事に慣れ過ぎている事と運動不足が直結していないので、自分からわざわざ体を動かして汗を流す事に抵抗が有る方も多いかもしれません。それぐら い運動不足という事にあまり関心が無いのかもしれません。多少は体を動かさないといけないなあと感じているけれどもわざわざジムなどに行ってまでも必要 は無いと感じている方もいるかもしれません。

体が太ってきて、体を動かすことが億劫になってきて、更に体を動かすことがつらくなり運動不足になり、悪循環となってはいませんか。
運動不足は摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、余った消費エネルギーを体細胞へ貯めこむことによって肥満体型につながってしまいます。

摂取エネルギーの元である食事の量や偏りからくる肥満

一方、摂取エネルギーである食事などに関してはおいしいものが世の中には溢れています。お腹がすいて、すいて仕方がないとい うような空腹感を長時間感じる事も少なくなったのではないでしょうか。「小腹がすいた~」と言えばコンビニで何かを購入して食べれば満たす事も出来ます 。

テレビなどを見ながらスナック菓子を「ボリボリ」など、良く耳にします。今、肥満体型のかたは数年前までは標準的な体形の方が、どんどん外に出る回数 も減り気がつけば何か食べていて太ってしまったとか。

とにかく食べる量が増えて来ると胃も大きくなり、食べても食べても満腹感を感じなくなって更に食べて満腹感を得ようとしています。

そして脂っ こいものやたんぱく質など自分の好きなものを好きなだけ食べると言う偏った食事をしているのも良くは有りません。「わかってはいるけど、やめられない」 と言う方もいると思います。食事の量などや偏っていないかなどの内容も見直す必要が有るかもしれません。バランスの良い食事を取る事と運動を行う事で摂 取エネルギーと消費エネルギーのバランスを考え肥満体型になる事を防ぎましょう。

基礎代謝が低いと脂肪がつきやすい

私たち人間は運動をしなくても、体を動かしていない状態でも生命活動を行なう為に最低限の消費されるエネルギーが必要になり ます。これを基礎代謝と言います。寝ていても呼吸はしますし、臓器も動いています。

この最低限の生命活動において消費されるエネルギーを基礎代謝と言う わけです。基礎代謝の量は一般的に20代から30歳くらいまでの成人男性で約1,500キロカロリー、成人女性では1,200キロカロリーとされていま す。

そしてこの基礎代謝量の40%を筋肉が消費すると言われています。従って、筋肉量が減ると基礎代謝が減少するとも言われています。1日で筋肉が代謝 エネルギーの約24~28%消費していると言われています。一般的に基礎代謝の量は性別を問わず年齢を重ねていくと徐々に低下していきます。一方で私た ちは年齢とともに筋肉量が減少していきますので、基礎代謝の量も減少するわけです。その代わりに代謝のエネルギーに貢献度の低い脂肪が増えていきます。

若いころはいくら食べても太らない体質の方が有る年齢を超えてから体重が落ちなくなったっりするのは基礎代謝が低くなる事が一つの要因と考え ることが出来ます。体脂肪率が低い方は筋肉量も多く基礎代謝が高いと言えます。逆に体脂肪率が高い方は基礎代謝が低く脂肪もつきやすくなります。肥満体 型のかたは体脂肪率が高いので基礎代謝を上げるためには筋肉量を増やしていくことを目指して太りにくい体作りを考えてみてはいかがでしょうか。

肥満体型の方は脂肪が多い。
真冬でも真夏並みの汗の量、そして臭いのもと

私の個人的な意見で大変申し訳ありません。太っている方は夏はもとより冬の寒い時期でも半袖で過ごして、更に汗をかいている んです。夏は言うまでもなくすごい汗をかいています。タオルは必需品で必ず手に持っています。冬でも少し歩いたり、少し体を動かかしたりするだけでもそ うですし、暖かい暖房が利いた部屋に入ると滝のように汗をかきます。「一人だけ真夏~」みたいな印象です。湿度が高く気温が高い日に肥満体型の汗をかい ている方とエレベータに乗るときつい臭い、体臭をかいだ経験は有りませんか。

ではなぜ太っている人、肥満体型の方には汗をかきやすいのでしょうか。ここまで上述してきました体脂肪が原因となります。私たちは日常の生活 して行く上で体内に多くの熱が発生しています。これは生命維持活動においては必要不可欠なものでありますが、人間はある一定の体温を維持しています。

肥満体型の方はその皮下脂肪が有るために体内に発生した熱を体外へ放出しにくくなっています。そして体温が上がりやすい状況を厚い皮下脂肪が 作り出していると言えます。体温が上がろうとするのを一定の温度に保とうとするために、放出しきれない熱量を下げるために汗を多量にかく事になります。

その結果、冒頭で記載させて頂いたようにいつでも真冬でも真夏のような汗をかきその量も多くなります。そしてその大量の汗をかくと汗が乾きにくくなりま す。
この大量にかいた汗は雑菌(皮膚常在菌)の養分となり繁殖する際に分解されます。それが臭いのもとになる要因の一つなり非常にきつい臭いのも とになります。

皮下脂肪を減少して汗の量と臭いを減少させましょう

この体臭のきつい汗を減らすには皮下脂肪を減らす事が必要となります。では体内の熱量を放出するのを妨げている皮下脂肪を減 少するためにはどうすれば良いのでしょうか。

一つの要因としては運動不足が挙げられます。運動不足を軽減するためにはエスカレータを使っているところを少し歩く事に変えてみたり、通勤で バスを使用しているところを自転車を使用する事も良いでしょう。逆に自転車を利用しているところを歩く事に変える事で運動不足を解消できるかもしれませ ん。

毎日ではなくとも週末にウォーキングを始めてみる事も効果的ではないでしょうか。ほんの少し歩く事の回数や階段を使う事の回数を増やす意識を 変えてみる事で少なからず解消していけるのではないでしょうか。もちろん一度やったから、二度やったからと言うものでは無く継続するという生活習慣を変 える事が大事な要素になります。

お酒を飲む機会の多い方はお酒を飲むことでストレスの発散にはつながります。ストレスの発散は良いのですが過ぎないことを心掛けてみてはいか がでしょうか。同時に一緒に食べるものにも気遣われて、体に良いものを摂取する事が大事な要素なります。これまでは食べたいものを食べたいだけ食べてい たものを変えていく必要が有ると思います。

摂取するエネルギーと消費するエネルギーにバランスを考えて余分な摂取エネルギーを摂った場合は消費エネルギ ーを意識する事が必要でしょう。体に良い物だからと言って食べ過ぎる事も余分なエネルギー摂取していることになりますので、これも過ぎないという事は大 事な要素になります。

お酒を飲まない方もいらっしゃいますよね。基本的には同じことが言えます。好きなものを好きなだけ食べたのならば消費するために運動を行いましょう。
このバランスを保つことが大事な要素でしょう。食事おいては摂取するエネルギーと消費するエネルギーのバランスを考える事が重要な要素となります。

このバランスについて意識のある方は大きな心配はないかもしれませんが、普段あまり運動する事に縁の無い方は食事の摂りすぎや偏りをこれから 意識を持つが必要となります。昔の言葉で「腹八分目」と言う言葉も有ります。太っている方には「バカにするな」って怒られるかもしれません。とにかく満 腹感は際限がありません。満腹になる前にとどめるという事も健康には必要ですね。

筋肉量を増やす事は基礎代謝を上げる事が出来ると言えます。基礎代謝を上げることが出来れば体脂肪を減らす事になり、体内に発生する熱を放出 しやすくなります。そして汗の量も減らす事につながります。もちろん汗はかきますが、臭いのもととなる汗の量を減らす事が可能となり、臭いを軽減させる ことになります。